バックランプレンズの複製
2018/2/15(木)
スーパーセブンのバックランプのレンズを複製した。
セブンに付いているワイパックのガラス製リバースランプは、よく落ちて紛失する。
レンズを止めているプラスチック製のパーツが紫外線で劣化して割れるのだろうか?
金属製の留め具になっている製品もあるので、おそらく改良版だろう。
いずれにせよ、もう生産されていない絶版品で、オークションでも高いので、複製する事にする。
留め具とレンズを全部まとめてシリコーンゴムで象りして、透明ウレタンキャストで複製する。
ガラス製品はケイ素のため、シリーコンゴムと接着されて取れなくなるので、いちどラッカー塗装してから象りを行う。
埋めるのは、昔からよく使っている定番のポピーの保育用粘土。
安くて使いやすい。
型を割る設計を考えながら、粘土埋めをする。
象り用のシリーコンゴムを片面に流し、真空脱泡機で減圧して気泡を抜く。
脱泡機にかけると、原型の表明に泡が残らないだけでなく、微細な気泡が抜けるせいか型そのものが丈夫になり耐久性が増す。
型が割れにくくなり、生産数が増える。
シリコーンゴムが固まったら粘土を剥がして、離型剤としてワックスブルーを塗り、もう片面を流す。
シリーコン型が完成する。
この型に、二液性の透明ウレタンを混合してキャスティングする。
真空脱泡機で減圧して気泡を抜く事で、泡のない透明パーツを作る事ができる。
脱型。
透明パーツの複製ができた。
抜いたままだと曇っているので、艶を出すには磨く必要がある。
ウレタン製なので古くなると黄変するかもしれないが、オークションで買うよりずっと安いので、交換用に量産しておいてこう。