JRSA F4 チャンピオンシップ 第1戦
2017/03/05(土)
JRSA F4 チャンピオンシップ 第1戦。
最初は「体験走行ができたら」という話から、JRSA F4事務局の飯島会長から「二名いるならエントリーしておくから」という話になり、なんとレースに出場する事に。
バイクレースの経験があり、レーシングカートも乗っている田村監督がドライバーに。
バイクレース用の装備を一通り持っているので、そのまま出場できると言う。
自分は、サーキット走行はスーパーセブンで走行会に参加する程度の腕なので、パッセンジャーとして参戦する。
カーナンバーは「33」。
二桁が空いてるとの事で、去年の仕事で縁のあった「77」と「33」を候補で出したら、「77」は埋まっていたので「33」で決まる。
マシンはPowerPipe製のF4レーシングニーラーを借りての参戦。
エンジンはCRF150の4サイクル150cc。
2サイクルモデルのようなピーキーさがなくてパワーバンドが広いので初心者にも優しい。
アルミフレームの軽量モデルで、パッセンジャーのフォームもF2に近く、将来F2にステップアップするための練習にもいいと言う。
F2マシンのLCRフレームにも似ている。
反面、フレームの剛性が高いため、乗り味は固いとの事。
F4はサスペンションがないので、衝撃がダイレクトだ。
スチールフレームのTOMBOYだとパイプフレームのしなりが、わずかながらサスペンションの働きをすると言う。
レーシングニーラーは、二輪バイクのようなリーン(バンク)はせず、四輪のようにハンドルを切って曲がる。
そのため、タイヤはバイクのような丸断面ではなく、自動車のような角断面だ。
F4では、レーシングカート用のタイヤを履く。
F2の場合は、四輪のF3用タイヤの金型で作られた、レーシングニーラー専用のバイアスタイヤを履くそうだ。
バンクによるセルフステアのバイクと違って、ステアリングは腕力で切る。
にも関わらず、ステアリングラックの増力なしでバイクのようなハンドルを切らないといけないので、ハンドルバーはとても重い。
腕の力だけでレースを走りきるには、かなりの腕力が必要だ。
なので、コーナーによってドリフトを上手く使わなければいけないと言う。
バイクのパーツが使われているが、特性はバイクではなくレーシングカートに近い。
と言っても、二輪とも四輪とも違う特性で、しかも右コーナーと左コーナーでも特性が違う非常に特殊なマシンだ。
もっと言うなら、パッセンジャーの姿勢によって常に特性が変わる。
ものすごく複雑だ。
「F4」は日本独自のカテゴリーだそうだ。
4サイクル1300ccまでの「F1」(今後600ccまでになるらしい)、4サイクル600ccまでの「F2」に比べて、それらよりもうんと排気量の小さいマシンが「F3」を名告るのはおこがましいとの事で、「F3」を飛ばして「F4」と名付けたそうだ。
F1やF2では、ブレーキペダルで3輪同時にブレーキをかける。
右手のブレーキレバーは予備で、パドックでマシンを手で押して移動する時に使う。
右手にレバーがついていないマシンもある。
対してF4は、バイクと同様のブレーキシステムを持つ。
バイクのように右手が前輪ブレーキ、右ペダルが後輪ブレーキ。
側輪はフリーでノーブレーキだ。
左右非対称のマシンで、しかもパッセンジャーの姿勢で重心が大きく変化するので、ブレーキング時の挙動も特殊だ。
F4では、初心者は前輪ブレーキは使用しない方が良いと言われている。
最初から前輪ブレーキを外して走る事もあると言う。
その事をよく理解せず、交替でドライバーとして走った時、バイクのクセで前輪ブレーキをかけた瞬間、右にハンドルを取られた。
右前輪を支点にして、左の重さが前に飛び出す感じだ。
上級者は、そういった特性を利用して速く走ると言うが、初めての事だから何が起こったか分からず対処ができなかった。
セブンでタイヤがロックしてハンドルが効かなくなった時のセルフABSのクセで、咄嗟にブレーキをリリースしたが、さらに右に逸れそうに思ってしまい、再ブレーキができない。
しかしそれでは速度を落とせない。
左コーナーのアウト・イン・アウトに備えて、右いっぱいに寄せたストレートからのフルブレーキだったので、右に逸れたまま、右側面のウレタンバリヤーの列に突っ込んでしまった。
無理に左に切って、ヘアピンのアウト側に正面から衝突するより、横のウレタンバリヤーの例に沿うようにぶつかった方が被害が少ないと思ったのもある。
初っぱなからすごい経験になってしまった。
プロテクター全部乗せで怪我をせずに助かった。
一番痛かった場所は、去年のバイクでの転倒がキッカケで上がらなくなっていた左肩が、マシンから放り出された際に上げたくない角度まで上がった事だった。
しかしなんと、クラッシュの後、その肩が上がるようになっていた!
ピットインしてフロントタイヤを見たら、やはりロックしたのだろう、タイヤにフラットスポットができていた。
本戦では、ドライバーの田村監督のブーツがバイクレース用のものだったため、シフトチェンジがうまくできず、速度が出せないまま最下位で終わってしまった。
ドライバーの方も、サイドカーレース専用のブーツか、足首の動くツーリングブーツでないと上手く運転できないのだ。
ロガーによると、このコースでの1位のマシンの速度は約60km/hで、我々は約40km/hだった。
後で撮影したビデオを見ると、我々のチームは実にのどかに走っているように見える。
クローズドサーキットだと言うのに、ロードレースのマン島TTのように一気にごぼう抜きされている。
幅の狭い公道で、車幅のあるレーシングニーラーが走るロードレースでは、早いマシンに接近されたら競らずに抜かせるのがマナーなのだそうだ。
我々は動くシケイン状態だったので、それ以前の問題である。
しかし、乗ってる側は視点が地面の間近なので、スピード感はものすごい。
体感的には100km/h以上だろうか。
波瀾万丈だったが、非常に面白い体験だった。
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